2018/09/24

262 : ゲルコート仕上げ

仕上げ、とは言うものの生産型の内側に最初に噴くのがゲルコート樹脂
その後にガラス繊維などを積層し硬化したら脱型
で、表面にくるのがゲルコート層(ゲルコートの役割はググってください)

製品が複雑な形で分割型になる場合は合わせ目に多かれ少なかれバリが出ます
研磨の為にペーパーを当てると合わせ目のゲルコート層が薄くなったり無くなります
透かして見ると「ああ、ココがパーティングラインなのね」って感じ
ガン噴きのゲルコート層はコンマ何ミリの世界なので積層全体の厚みには影響無し
透けてるからって薄い訳じゃありません
製品の作り方によっては合わせ目部分の方が丈夫な場合もあります





















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何の話?って

レース車検時にこの線が透けて見える件で物言いが付いたと
薄くなってて危険と認識された模様
アンダーカウル外して見せてるんだから触ってみれば厚みがあるのはわかるハズなんだが不思議

無塗装での使用故の一件
艶出して納品、が裏目に出たかも
塗装前にペーパーで荒らされるのわかってるんだけど脱型時の肌で出荷するのはイヤ

白ゲルでも黒ゲルでも塗装下地なのは一緒です
カーボンとかの透明なゲルコートも同様
経年劣化で黄変したり艶が引けたりする前に塗装やラッピング推奨

一番車検が厳しいと思ってたコース
確認のために力込めたら壊れちゃったなんてのを避けたと言われればそうなのかもしれないし「次までに対策を」なので不合格でもないんだけどね





















そりゃ正直削り過ぎれば薄くもなる
場所によって積層枚数変えたり研磨前提の場所は対策入れたりといろいろノウハウもあるよ

単色や無塗装でも美しいカタチ、ってのはウチのテーマだけど色が付いたり塗り分けられたりされたの見たい

※透けないようにする方法もあるけど塗装下地って観点からは無意味です